だれにとっても時間は平等にある。だが成果を残す人は、その使い方が違う。そして違いが出るのは、平日ではなく休日だ。トップ営業マンは休日をどう活用して、まわりに差をつけてきたのか。3人の識者に6つのテーマについて聞いた。第5回のテーマは「新規プロジェクトを考えたい」――。(全6回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年5月15日号)の特集「一流の人の1週間」の記事を再編集したものです。

川田さんの教え
宝は人から。異業種の人と交流を持つ

社外に出て、知見と刺激を得る

週末に平日とは違う外の世界の人と交流を深く持つことが、新規プロジェクトを考えるうえで非常に大事だと思います。

プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー 川田 修氏

同じ社内にずっといて、週末も家族や会社の同僚と会っているだけだと、視野がどんどん狭くなります。それに異業種の人は当たり前だと思っていることが、私たちの当たり前と真逆だったりすることもあるんです。ですから私は、人の紹介で仕事に関係なく社外の様々な人に会い、多くの知識と刺激を受けています。

私は今、個人的な新規プロジェクトとして障碍者雇用を推進しようと近しいところへ働きかけています。私は、知的障碍者のアシスタントを1人雇用していますが、世の中で1人ずつでも、障碍を持った人が戦力となって“一緒に”仕事をしているという状態をつくりたい。それができたら、きっと日本が変わります。

私がそう考えるようになったのも、ベストセラーになった『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者の坂本光司さんや、障碍者などの就労をサポートするNPO法人の理事長で、「世界一明るい視覚障がい者」として講演をされている成澤俊輔さんなど、素晴らしい方々との出会いがあったからです。そういう人たちとの出会いで、自分自身の考え方が変わっていきました。

私は社会に対して、「自分が生まれたときよりも、いい社会にしてバトンを渡す」という思いがあります。それができたらと思うと、いつもワクワクするのです。

▼人との出会いで、自分を成長させる