▼「To Doリスト」より「Not To Doリスト」をつくろう
心理学者●諸富祥彦
「ダメな自分」を変えたい。そう願うあまり、会社の立場という役割を果たし、仕事に猛烈に明け暮れる。あるいは父親、母親という家庭での役割を演じる。すると、自分自身でも気付かないうちに人は「自分」を見失ってしまうことがあります。
そうならないために、私が提案したいのは「Not To Doリスト」(これはしないと決めたことのリスト)をつくることです。「To Doリスト」(すべきことのリスト)は多くの人がつくります。しかしこれをつくると、人生がリストをこなすための単なる手段になり下がります。本当にしたいかどうかわからないことを「すべき」と考えてしているうちに、ずっとし続けることになりがちです。やがて「本当に今自分がしたいことは何なのか」が自分でも見えなくなってしまいます。
まず「心の空きスペース」をつくること。人生は時間もエネルギーも有限です。後悔しない人生を生きるためにも「したいのかどうかわからないことをしない」ことを目指したいですね。
加藤俊徳
医学博士。加藤プラチナクリニック院長。「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。1万人以上のMRI脳画像とともにその人の生き方を分析する。
諸富祥彦
心理学者。明治大学文学部教授。臨床心理士。千葉大学教育学部講師、助教授を経て現職。中高年を中心に仕事、子育て、家庭関係などの悩みに耳を傾けている。
長谷川英祐
生物学者。北海道大学大学院農学研究院准教授。大学時代から社会性昆虫を研究。著書にベストセラーとなった『働かないアリに意義がある』などがある。
医学博士。加藤プラチナクリニック院長。「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。1万人以上のMRI脳画像とともにその人の生き方を分析する。
諸富祥彦
心理学者。明治大学文学部教授。臨床心理士。千葉大学教育学部講師、助教授を経て現職。中高年を中心に仕事、子育て、家庭関係などの悩みに耳を傾けている。
長谷川英祐
生物学者。北海道大学大学院農学研究院准教授。大学時代から社会性昆虫を研究。著書にベストセラーとなった『働かないアリに意義がある』などがある。