表紙の古びたモノクロ写真には、何やら因縁めいた重苦しさが漂っている。そう感じさせるのは、それが「西武王国」を築いた堤康次郎と、彼が囲った日陰の“家族”だからなのかもしれない。

児玉 博(こだま・ひろし)
1959年、大分県生まれ。早稲田大学卒業。フリーランス・ジャーナリストとして主に総合誌、ビジネス誌で執筆。主書に『“教祖” 降臨 楽天・三木谷浩史の真実』『幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来』がある。

真ん中に立つ壮年の康次郎の手前に座る和装の女性は3番目の妻・青山操。左端は康次郎の娘・邦子、そして右端の昏い眼をした少年が、康次郎の次男で、1980年代に一世を風靡したセゾングループの総帥・堤清二である。

(永井 浩=撮影)
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