時代の変化を見据え、巨額の資産をつくった5人の日本人から私たちが学べることは何だろうか。

100年という期間は長いようで短い。日本人の平均寿命はまだ伸びる可能性が高く、人生設計もロングタームの視点が必要となってきている。だが100年の間には、様々な出来事が発生する。20世紀の日本を例に取っても、2回の大きな戦争と4回のバブル相場、そして2回のデフレを経験している。一生の間に、多くの人が、1回か2回は歴史的出来事に遭遇するのである。

時代の変化はリスクでもあるが、チャンスでもある。このようなとき、人々はどう行動し、資産を築いてきたのだろうか。ここでは5人の日本人を取り上げ、20世紀におけるマネーの教訓について考えてみたい。

「戦争」は資産形成の機会となる

国家が直面するもっとも重大な出来事のひとつは戦争である。日本は20世紀において、日露戦争と太平洋戦争という国家の行く末を左右する大きな戦争を経験している。自身が直接関与しない戦争という意味では、第一次大戦と朝鮮戦争という経験もある。戦争は外交の最終手段であり、何としても回避すべきものだが、一部の人にとっては資産形成の機会になっているのも事実である。