親からの相続ではなく、一代で財を築いた人たちはどのような考えを持ち、行動をしているのか。これまで1000人を超える大富豪を見てきた本田健氏に彼らの共通点を分析してもらった。

誰でも億単位のお金をつくれる

ひとくちにミリオネアと言っても、何もないところから一代で財を築いた人たちがいます。普通の人だった彼らは、なぜ億単位のお金を稼げるようになったのでしょうか。

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一代で財をなした人たちに共通しているのは、自分の特質をよく知っていることだと思います。自分の特質を知っている人は、それが活きるところでビジネスや投資をします。たとえばスポーツ選手や弁護士のように専門家としての特質を活かしたり、新しいビジネスをつくってスーパー自営業になる人もいます。あるいは管理する能力に長けている人は、自分で経営をするより、ビジネスオーナーとして活躍するかもしれません。いずれにしても特質の活きるところに注力すれば結果が出やすく、お金もついてくるのです。

自分の特質は、才能という言葉で言い換えてもいい。そういうと才能に恵まれた人だけがお金持ちになれるのかと受け止められそうですが、才能はすべての人が持っています。うまくいっている人は、自分の才能を見つけた人です。逆に努力してもお金につながっていない人は、自分の才能をまだ見つけておらず、違う分野で頑張っている可能性が高いでしょう。

ただし、特質があるだけではお金持ちになれません。結果を出すには、自分が得意であると同時に、自分が好きになれるものであることが重要です。好きでなければ長続きしないので、安定的な富につながらないのです。さらに、人に喜ばれるもの、時流に合っているもの、人がお金を払ってくれるものという条件も大切です。これらの条件が重なったところで勝負をすれば、どのような人でも5年前後で億単位のお金をつくれるのではないでしょうか。

一代で財を築いた人には、寝る間も惜しんで一生懸命働くという傾向もあります。しかし、本当の大富豪は自分で働きません。ビジネスオーナー型の大富豪は上手に働いてくれる人を探してきて投資をするし、投資家はシステマチックで、もっと何もしない。ハードワークするのは自営業のミリオネアだけです。しかもこのタイプのミリオネアも、年収3億円、資産10億円くらいのレベルを超えてくると、ビジネスオーナーや投資家になってそこまで働かなくなっていきます。その意味で、いまハードワークしているお金持ちは、本当の大富豪になる途上の地点にいると言っていいでしょう。