自分が一代で財をなしたかというと、微妙ですね。じつは私の父は楽器商社であるモリダイラ楽器の創業者。ただ、援助を一切受けずに独立したので、世間でいう二代目には当てはまらないかもしれません。

経営者の息子でも、贅沢とは無縁の生活でした。父は子供にお金を持たせると堕落すると考えていたようで、お小遣いは小学生のときは1日10円のみ。中学になって学校の帰りにみんなでアイスを食べるときも、1人で我慢していたことを思い出します。いまだにお金を使うことに罪悪感を抱いてしまうのは、当時の影響でしょう。

ジュート社長 森平茂生氏

大学卒業後はコンピュータ周辺機器会社に就職しましたが、父の引退を機にモリダイラ楽器へ転職。親の七光と思われるのは嫌だったので、いままで会社が手がけてこなかった事業に積極的にチャレンジしました。