成功者は「開運のカギ=言葉」を持っている。経済評論家・森永卓郎&作家・本田 健が古今東西の賢人たちの言葉を厳選、解説。
●自ら労して自ら食うは、人生独立の本源なり
――福沢諭吉(慶應義塾創設者)

【森永氏】お金を稼ぐためには、まず働く。これが、人生の基本だ。日本国憲法にも規定されているように、勤労は国民の権利であり、義務だ。人々が働くことで、社会は成り立っている。誰かに生活の面倒を見てもらおうと思ったり、お金にお金を稼がせようとしてはいけない。社会人は働いてこそ、社会人なのだ。お金に稼いでもらって暮らすのは、まずはきちんと働いて、その報酬として得た資金が十分に手元に貯まってからでよい。

●教育は高くつくと言うなら、無知はもっと高くつく
――ベンジャミン・フランクリン(政治家)

【森永氏】お金の1つの特徴は、無知な人から、知恵のある人へと移動していくということだ。だから、お金を増やそうと思ったら、徹底的に勉強しなければならない。よく知らないのに投資に手を出すから、怪我をする。無知よりもましなのが、自分が知らないということを認識して、専門家に任せることだ。しかし、他人に頼めばギャラを払わないといけない。当然、その分利回りは落ちる。しかしそれは、勉強不足がもたらす当然のペナルティだ。

●多くを所有する者は、なお多くを手に入れる。僅かしか所有しない者は、その僅かなものさえ奪われる ――ハインリッヒ・ハイネ(詩人)

【森永氏】お金は寂しがり屋だから、孤立している少額のお金は、どんどん出ていってしまうが、仲間がたくさんいるところにはどんどん集まってくる。だから、お金を持てば持つほど、運用の利回りが高くなっていく。低利回りを嘆いている人は、みなお金がない人だ。嘆く前に、タネ銭の額を増やすべきだ。そうすれば、今まで見たこともないような高利回りの金融商品が目の前に現れる。かくして、お金は1度増え出すと加速度的に増えていく。