一代で財産を築いた人たちは、どのような考えを持ち、どのような行動をしているのか。その共通点を探ることで、ミリオネアになるための条件が浮かび上がってくるはず。
そこで3人のミリオネアにお金や仕事に対する考え方、生活習慣などを聞き、大富豪の実態に詳しい本田健氏に分析をしてもらった。
信じる力:なぜ頭がいい人は成功できないか
本田氏がお金持ちの共通点として真っ先にあげるのは、「ミリオネアメンタリティー」だ。
「大富豪になった人は、自分がやることは必ず社会に受け入れられるというメンタリティーを持っています。ある意味で自信過剰と言えるでしょう」
なぜ、過剰なほどの自信にあふれていることが成功につながるのか。
「うまくいかない人は頭がよすぎてリスクばかりが目につくので、そもそも挑戦しようとしません。一方、ミリオネアはリスクを気に留めていなかったり、リスクの存在を知っても『自分ならいける』と考えて、人が躊躇するところをあっさりと飛び越えていく。この差が大きいのです」
若くしてミリオネアになったアズグループホールディングス会長の松田元氏は、本田氏の分析を裏づけるようにこう話す。
「昔から、自分は人と違って、何をやっても神がかり的にうまくいくと考えていました。それは多大な思い込みかもしれません。しかし、思い込みは行動を呼び込むので、思い込む中身が事実でもウソでも関係ない。思い込むこと自体が大切です」