世の中には、ごく普通の一般人でありながら、お金を上手に貯めたり稼いだりしている人もいる。そんな「お金に愛される人」になるにはどうすればいいのだろうか。3人の識者に聞いた今からできる5つの思考法を紹介しよう。
「お金とは何か」と問われて即答できるか
大金持ちとまでいかなくても、日々の生活にそれなりの余裕があり、将来への備えもできるくらいにはお金が欲しいと考えている人は多いだろう。だが、長引く不況で平均年収は右肩下がり、株価も下がって投資に魅力もなくなり、副業に割くような時間もない……。結局は「これくらいあれば」と自分が思う希望額と毎月の給与明細を比較して、ため息をついてばかり。そんな人がお金に愛されるためには、どうすればいいのか。
お金に関する数多くの著書でお金持ちになるアドバイスをしている本田健氏は、「お金と人との関係は大きく分けて3種類ある」と分析する。
「1つは『奴隷』です。全体の9割くらいの人たちがこれに当たります。奴隷のようにお金に振り回されて生きている。2つめは『主人』です。お金をたくさん稼いだり持ったりすることによってお金を支配するような感覚を持つ。お金でいろいろなことを決めてしまうような人ですね。3つめは『友人』です。お金と親友になって仲良くつき合う。ほとんどの人たちはお金と『奴隷』の関係で、1カ月で使い果たすような報酬しか稼がない生き方をしています。収入が増えても、それに伴って出費も増えて、手元にあまり残りません。年収300万円の人も800万円の人も、『あと10%の収入があれば家計がラクになる』と言うんです」