死亡時に下りる金額が100億円という保険が、本書に登場する。もちろん、日本でそんな保険商品はない。しかし、海外にはある。「相続税対策として、この保険に加入している日本人資産家は少なくない」と著者は言う。一代で財をなした新富裕層には、税率の低い国に移住する者も多い。
清武 英利(きよたけ・ひでとし)
ノンフィクション作家。1950年、宮崎県生まれ。立命館大学卒業、読売新聞社入社。2004年読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任。著書に『しんがり 山一證券最後の12人』ほか。
ノンフィクション作家。1950年、宮崎県生まれ。立命館大学卒業、読売新聞社入社。2004年読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任。著書に『しんがり 山一證券最後の12人』ほか。
今、東南アジアにおけるその一大拠点がシンガポールだ。プライベートバンカーとは、そこで個人資産家を相手に、税金逃れの水先案内人を務める銀行員。「金の傭兵」「マネーの執事」とも呼ばれる。
著者は、読売新聞の社会部で、長く国税庁を担当。1997年の第一勧業銀行総会屋事件や山一証券の破綻をスクープした実績を持つ。当初は「国税庁と巨額の税逃れをする資産家の攻防を描こう」と考えた。だが、何人ものプライベートバンカーを取材するうち、関心が彼らに移った。
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(高橋盛男=文 永井 浩=撮影)


