犯罪者が事件を起こした動機としてしばしば発するのが、「魔が差した」という言葉です。つい出来心で万引をしてしまった。日頃のストレスで追い詰められ痴漢行為に走ってしまった。そんなことを言う人間をニュースなどで目にします。
小説家の村上春樹は、「罪を犯す人と犯さない人とを隔てる壁は我々が考えているより薄い」と語っています。誰でも、もしかすると自分自身も、何かのきっかけで罪を犯す可能性がある。そう考えている人は多いかもしれません。ですが、犯罪心理学では犯罪をする人としない人の間には明確な「厚い壁」があり、「魔は差さない」と考えられています。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
(構成=伊藤達也)

