実直さを感じさせる稀勢の里ですが、口数が少なく、表情が変わらない人と実際に付き合うのは大変です。「何を考えているのだろう」「何も言わないけど、嫌われているのだろうか」──そんなふうに受け取って、不安になってしまいがち。それが先輩だったらなおさら困りものです。そんな稀勢の里タイプの先輩にどう対応すればいいのでしょうか。

土俵入りする横綱稀勢の里(写真=時事通信フォト)

まず、稀勢の里のようなタイプを、6眼心理テストの考え方で分析してみましょう。6眼とは、現実をどう捉えているかについて、主体/客体、アナログ/デジタル、未来志向/過去志向の6つの傾向からその人を分析する枠組みです。簡単に説明すると、主体は自分の価値観を、客体は周りの価値観を重視する傾向。アナログは感覚で、デジタルは理論で物事を捉えます。未来志向は夢やポテンシャルの大きさを大切にし、過去志向は、前例や伝統、確実性を大切にします。これらの傾向が組み合わされて、人は物事を判断します。

なぜ無理に会話しなくてもいいのか

稀勢の里は、主体志向で、アナログとデジタルのバランスがとれた、過去志向タイプの人間だと考えられます。強い意志で相撲というスポーツに主体的に取り組み、感情を荒立てることなく理屈っぽくもなく抑制されていて、これまでの稽古の積み重ねを大切にしています。社会にあまりいないタイプですが、アスリートには向いています。地道にコツコツ頑張る人なので、キャリアは大器晩成型。出世は早くないが上層部に一目おかれている先輩などは、稀勢の里タイプの可能性がありますね。

(伊藤達也=構成)
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