空気を読む。よく耳にする言葉です。会議や上役との折衝、取引先との商談など様々な場で、空気を読むことが求められます。ところが、空気を読む人間ばかりで仕事が停滞した場面では、KYな人間が必要とされることがあります。空気を読む人と読まない人とでは、どちらが成功するのでしょうか。

空気を読むことの是非を考える際には、「セルフ・モニタリング(SM)」が役に立ちます。SMとは、簡単に言うと、相手の気持ちを察することができること(感受性)、その場に合わせた適切な行動がとれること(変容性)を指します。つまり、SMが高い人ほど、空気を読むのが上手い人です。対応力に優れているのですが、優柔不断とも言えます。一方で、SMが低い人は他人を気にせず自分の信念に基づいて行動する人です。日本のような空気を読むことが美徳とされる社会では、KYと呼ばれ、生きづらいかもしれません。

(構成=伊藤達也)
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