年が上がるにつれて周囲から期待される立ち居振る舞いは変わっていく。サラリーマン経験がある識者に、年代別の「理想の振る舞い方」を聞いた。

「50代の振る舞い方」
●教えてくれる人:作家 江上 剛さん

大企業のビジネスパーソンであれば、「新入社員の頃から熾烈な出世競争にさらされてきた」という人が多いでしょう。大企業には非情な掟があって、40代後半から選別が始まり、出世レースから脱落した人は、50代になると「出向」という形で企業を去ります。私は49歳で、長年勤めたメガバンクを退職したのですが、そのメガバンクも同様でした。反対に50代でラインに残れた人は、いわゆる「勝ち組」といってもいい。大半は部長クラスの役職に就き、なかには執行役員以上に昇進した人もいるでしょう。