35年間で「家族の会話」が3時間半も減った

この35年間で私たちの「時間配分」はどのように変化しただろうか。何が減り、何が増えたのか。シチズンホールディングスが1980年から5年おきに続けている調査「ビジネスマンの生活時間」を見てみよう。

1980年から、バブル時代(86年~91年)、失われた10年(92年~04年)、リーマンショック(08年)、そして東日本大震災(11年)を経て、15年まで。この35年間において、人々がどの生活時間にどれだけの時間をかけているか、平均時間を割り出したものである。 

以下は、35年間で大きな変化があった生活時間と、さほど変化のない生活時間である。

【大きな変化があった生活時間(1週間の平均時間)】

(80年⇒15年 ●=減少 ◯=増加)

●テレビの視聴時間=13時間02分⇒6時間38分(約6時間半減)
●読書(新聞、雑誌、本など)=8時間42分⇒1時間55分(約6時間半減)
●家事(掃除、洗濯、料理など)=5時間21分⇒2時間19分(3時間減)
●家族との会話=7時間44分⇒3時間58分(約3時間半減)
●外での飲食、喫茶の時間=7時間42分⇒2時間6分(約5時間半減)
●スポーツ・運動=5時間32分⇒2時間31分(約3時間減)
●趣味一般=4時間52分⇒2時間33分(約2時間半減)

【さほど変化のない生活時間(同)】

●ショッピング=2時間20分⇒1時間46分(約30分減)
●映画・演劇・スポーツ観戦=2時間45分⇒2時間25分(20分減)
●自己啓発=3時間34分⇒2時間16分(約95分減)
●ギャンブル(競馬・パチンコなど)=4時間16分⇒3時間21分(約50分減)
●勤務時間=8時間36分⇒8時間26分(10分減)
● 食事時間(3食合計)=平日1時間24分⇒1時間15分(9分減)
=休日1時間40分⇒1時間29分(11分減)
● 睡眠時間=平日7時間1分⇒6時間9分(52分減)
=休日8時間36分⇒6時間58分(1時間半減)
◯子供と過ごす=4時間43分⇒5時間22分(約40分増)
◯身だしなみの時間=平日13分⇒24分(11分増)
休日11分⇒23分(12分増)

*「時間が増加」した項目は上記の「子供と過ごす」「身だしなみの時間」のほかに、「音楽を聴く」「ゲーム」「電子書籍を読む」「介護」などがあるが、1980年時点では項目の設定がなく、途中から項目加入しているため、「35年間の変化」は不明。