立ち小便は、尿が約2300滴も飛び散る
「モテる男は座りション!」「男子も座りションの時代」――これは、男性の座り小便を促すためのステッカーの文言。もっぱら妻が夫や子供、または来客に向けて呼びかけるものだ。Amazonを見れば、こうしたステッカーが10数種類も販売されており、需要の高さを窺わせる。
言うまでもなく、男性の立ち小便は女性に評判がすこぶる悪い。
「男女兼用のトイレはどこも床が汚くてとてもじゃないが入れない。女性専用のトイレがない飲食店には絶対行けません」(29歳・女性)
という声もあるほどだ。昨年、「男性が立って小用を足す“立ちスタイル”では、1日で周囲に尿ハネが約2300滴も飛び散る」(調査元:ライオン)という衝撃的なデータが発表され、ますます男性の立ち小便派(※以下、「立ち派」と表記。「座り小便派」は「座り派」)は肩身が狭くなっている。
データを見ても、この10年で「立ち派」は大幅に減少している。
パナソニックによる「家での男性の小便スタイルは?」によると、2004年から15年の10年間で、立ち派は2割も減り、立ち派と座り派の比率は7:3から5:5へと変化したという。座り派が約半数にものぼり、まさしく「男子も座りション」の時代となりつつあるのだ。