朝7時半、5人に1人はすでに仕事している!

先日、朝5時半過ぎに自宅を出た。乗ったバスの座席はあっという間に埋まり、最寄り駅に着くころには満席。次に乗った私鉄も山手線も、座席に座れればラッキーというほどの高い乗車率だった。朝6時半、新宿駅山手線下りホームには多くの人が列をつくっていたことに驚愕してしまった。

こんな朝早くに出勤する人とはどんな職種なのか? 

そんな疑問を抱いたが、NHK放送文化研究所の「国民生活時間調査」を見て合点がいった。

年々、国民の起床時間は確実に早まっていることがわかった。例えば、1995年と2015年を比較すると、朝5時以降に「仕事」をしている人の率は、下記のようになっている。

朝6時に仕事をスタートさせる率が2015年は20年前より2ポイント多く、以降の時間も早朝仕事率が高まっていることがわかる。「7時半~8時」は特に顕著で以前は14%だったが、今は20%。5人に1人はこの時間にすでに働いているのだ。通勤など仕事関連の動きをしている人を含めると、もっと多くの人が朝早くから仕事モードになっている。

同調査の分析によれば、「2005年は2000年調査に比べ朝5~8時台が増加し、2010年は2005年調査に比べ朝7時半~8時がさらに増加した。2015年は2010年調査に比べ、5時半~6時半で増加しており、仕事の"早朝化"は進んでいるといえる」。

シチズンがビジネスパーソンを対象にした調査では、1年前に比べて出勤時間が早くなった人が2割強もいたことからも、早出出勤のトレンドはずっと続いていることになる。