「やればできる」で長期低落に歯止め

2004年5月、専用のプリペイド式ICカードがないと、たばこが買えない成人識別機能付き自動販売機の実証実験が、日本たばこ協会などによって、鹿児島県の種子島で始まった。翌月、執行役員のまま、人事労働グループリーダーから、たばこ事業本部の事業企画室長へ異動する。

日本たばこ産業社長 小泉光臣氏

専売公社が1985年の民営化で日本たばこ産業(JT)になって以来、市場開放が進んだ外国たばこの伸びで、市場シェアは下がり続けていた。47歳のとき、その歯止め役が、やってきた。