全国一律を覆し「前例打破」に挑む

輝きを放つ経営者たちの共通点に、前例踏襲主義の否定がある。古くなった成功体験を手放さず、前例通りに繰り返すだけの経営をしても、やりがいもないし、会社の進歩もない。そう思って、否定すべき過去は否定する「非連続の経営」に踏み出す。

連載でお会いした多くの経営者が、そうした「非連続」に40代前後で挑戦していた。もちろん、代々の経営者が、自分の手がけたことが否定され、変えられはしないかと目を凝らしているから、覚悟も器量もない人には前例を覆せない。そして、多くの部下が「なるほど」「そうだ」と共感しなければ、新たな地平は拓けない。