お持ちする先は、「アルビオン」を扱ってくださっている日本全国の化粧品専門店様です。社長就任以降、約3400店あった取引店を半数ほどに絞りました。その結果、昨年アルビオンを年間1億円以上売り上げてくださったお取引先は69店、そのうち2億円以上が5店になりました。大手の化粧品メーカーさんでも1億円超えの店舗数は1桁台ですから、驚異的です。
日々がんばってくださっているお取引店様や美容部員の方々への手土産は、「美味しいこと」「訪問地で手に入りにくいこと」「休憩でつまみやすい個包装のもの」を基準に選びます。
「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」と「ジャン=ポール・エヴァン」は、どちらも女性に人気のフランス菓子店です。
25歳から3年間、弊社の国際事業を任されてパリに住んでいたこともあって、私にとってパリは第二の故郷。手土産選びもパリのものが多くなります。
青木定治さんはパリで大活躍されて日本でも有名になりました。パッケージのセンスも抜群。ジャン=ポール・エヴァンは、パリ時代に住んでいた家の近くに店があって、時折購入していたのです。両店とも生菓子も絶品なのですが、日持ちを考えて「焼き菓子の詰め合わせ」にしています。
一方で、私は「亀十」の「どらやき」も大好き。日持ちに合わせて、東京近郊のお取引先を訪問する際に選びます。
有名になると味が落ちてしまう店もあるなかで、この3店は常に期待を裏切らない。自信を持ってお持ちしています。
パティスリー・サダハル・アオキ・パリ モワイヤン ボワット
5780円(税込)/抹茶を使ったスイーツをはじめ、モダンさと伝統の味を融合させたフランス菓子で人気のパティシエ、青木定治氏。同商品は、フランス産の発酵バターや小麦など、厳選素材を用いた焼き菓子の詰め合わせ。パウンドケーキやフロランタン、サブレなど、15種類15品目。
ジャン=ポール・エヴァン パリ トウキョウ
20個入り6372円(税込)/2002年の日本上陸以降、注目を浴び続けるジャン=ポール・エヴァン氏。氏のパティスリーで販売される同商品は、オレンジが香るマドレーヌやショコラのフィナンシェなど、人気の定番と季節替わりの焼き菓子が入った、4種類各5個の詰め合わせ。
亀十 どらやき
10個入り3580円(税込)/東京・浅草に店舗を構え、行列が絶えない老舗和菓子店の看板商品。あえて焼きムラをつけた皮は、パンケーキのようにふわふわした食感。自家製餡は、十勝産小豆を使った粒あん(写真)と、手亡豆を使った白あんの2種類。
1963年、東京都生まれ。86年慶應義塾大学法学部卒業。西武百貨店入社後、88年に創業者である祖父が設立したアルビオンに入社。営業本部長、副社長などを経て、2006年6月より現職。14年4月から東京農業大学客員教授も務める。