人には同じ24時間しかないのに、なぜ仕事の進み具合に差が出るのだろう。成果を挙げる人たちの話を聞いてみると、業界は違っても、段取りに対する共通の意識が見えてきた。

超VIPを待たせるのはご法度です

漫画やドラマの執事は、礼儀正しく穏やかにご主人様の希望を聞き、ゆったり構えているのが通り相場。ところが実際の執事は、「超」がつくほど多忙な職業である。

「私どものお客様は、大富豪らしい独特の感性をお持ちで、ライフスタイルもかなり特殊です。その方々のご要望に可能なかぎりお応えするのが私どもバトラーの仕事。どんな無理難題にも即座に対応するために、日頃の準備と段取りは欠かせません」