人には同じ24時間しかないのに、なぜ仕事の進み具合に差が出るのだろう。成果を挙げる人たちの話を聞いてみると、業界は違っても、段取りに対する共通の意識が見えてきた。

時間をかけてもアイデアは出てこない

「くまモン」の生みの親で、東京ミッドタウン、中川政七商店などのブランディングを成功させてきたクリエーティブディレクターの水野学さん。代表を務める「good design company」はプロデューサーである妻、由紀子さんをはじめスタッフ12名の規模ながら、抱える案件は常時20件を超える。

「アイデアを持ち寄っての打ち合わせ」 good design company代表取締役・慶應義塾大学特別招聘准教授 水野 学氏

そのオフィスで目を引くのが、壁に貼られたスケジュール表だ。スタッフ全員の1日の予定が付箋に書かれ、作業を終えるたび、各自はがしていく。