好調を維持するニトリ。巻き返しを図る大塚家具。明暗がわかれた家具小売りの両雄だが、両社はかつてその真逆の対比を見せていた時代があった。なぜ、逆転したのか――。

大きな事業転換を求められている大塚家具

今年3月、大塚家具の株主総会が世間の注目を集めた。企業オーナー家の内紛は珍しいことではない。ここまで注目を集めたのは、同社の親族内のコーポレートガバナンスをめぐる対立が、委任状争奪戦という公開の場での争いにまでエスカレートしたからである。

この劇場型ともいえる対立には、叩き上げの父と、エリート大卒の娘というキャスティングの妙もあった。しかしその背景には、同社のビジネスモデルの問題がある。国内屈指の家具小売りチェーンである大塚家具は、大きな事業転換を求められていると見るべきなのだ。