「いい加減な連中」だから、「どうせ嘘に決まっている」

名誉毀損の対マスコミ損害賠償訴訟は、2001年に状況が一変した。本来、報道内容に公益性が高く一定の立証もできていれば賠償金の認容額は低くすべきだし、逆にひどい名誉毀損でまともな立証もできていなければ高くなる。かつては「認容額100万円以下」が一般的だった。

それがいきなり「500万円以上」に跳ね上がったのだ(図1参照)。

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図1:名誉毀損裁判の高額賠償金判決例

なぜそうなったのかを述べる前に、名誉毀損裁判において被告、つまりマスコミ側の抗弁を認めない傾向が強まっている現状に触れておく。