何を食べれば身長が伸びやすくなるのか。東京神田整形外科クリニック院長の田邊雄さんは「完全栄養食と呼ばれる卵は1日1個より1日2個食べたほうが身長が伸びるという研究結果がある。さらに、身長を伸ばすために欠かせない5つの栄養素がすべて含まれている手頃な食材がある」という――。

※本稿は、田邊雄『身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30』(Gakken)の一部を再編集したものです。

サバの缶詰
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成長ホルモンと栄養、どちらも欠かせない

子どもの身長を伸ばすためにはカルシウムが大事だと思う方が多いのではないでしょうか? しかし、身長を伸ばすのに必要なのはカルシウムだけではありません。

成長期には脳の脳下垂体という部分からたくさんの成長ホルモンが分泌されます。これは「今、成長しなさい」という脳からの指令。成長ホルモンは、その指令に従い、食事で取り入れた栄養を使って骨を伸ばします。

骨を伸ばすためには、カルシウムだけではなく、たんぱく質、ビタミンD、亜鉛、鉄といった多くの栄養素が必要となります。

つまり、身長を伸ばすためには、次の2つが重要です。

・脳から成長ホルモンが十分に分泌されること
・骨の成長に必要な栄養を十分に摂ること

睡眠をはじめとする生活のリズムが乱れて成長ホルモンが十分に分泌されなかったり、必要な栄養が不足したりするだけで、骨の成長は停滞し、身長が伸びにくくなる可能性があるのです。

成長ホルモンと栄養。この2つが連携して子どもの体は成長していくということを、まずは覚えておいてください。

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骨が伸びる仕組み
出所=『身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30』(イラスト:かざまりさ)