身長が伸びる子と伸びない子の違いは何なのか。東京神田整形外科クリニック院長の田邊雄さんは「骨の材料になるたんぱく質とカルシウム、そして成長に欠かせない亜鉛をしっかり摂れていれば身長は伸びる。この3つの栄養素を含む牛乳を朝昼晩、1日3杯飲むことをおススメする」という――。

※本稿は、田邊雄『身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30』(Gakken)の一部を再編集したものです。

清涼飲料水の商品棚
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

普通牛乳と低脂肪乳の「違い」とは

牛乳といえば、カルシウムという印象があると思いますが、身長を伸ばすという点においては、たんぱく質を含んでいることが大きなメリットです。

普通牛乳と低脂肪乳があるので、1日にコップ3杯(600mL)飲んだ場合の栄養価を比べてみましょう(図表1参照)。

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像をすべて閲覧できない場合があります。その際はPRESIDENT Online内でご確認ください。

たんぱく質を補うことができるうえに、カルシウムは小学生ならどちらの牛乳でも1日の推定平均必要量をクリアできます。また、成長に欠かせない亜鉛を含むのも牛乳のいいところです。

ただし、上に示したように普通牛乳と低脂肪乳では、エネルギーや脂質の量が大きく異なります。

なんとなく普通牛乳を飲み続けた結果、エネルギーを摂りすぎて子どもの体脂肪が増え、早熟を招いて身長があまり伸びなかった……。または、やせている子どもが低脂肪乳を飲み続け、エネルギー不足の状態が続き、身長があまり伸びなかった……。こんなことにならないよう、子どもの状態をよく見て、どちらの牛乳を飲むかを考えてください。