「お値段以上」にかける執念

ニトリは製造から物流、販売すべての過程でコストダウンが可能
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ニトリは製造から物流、販売すべての過程でコストダウンが可能

最近テレビコマーシャルで目立つ会社の一つが「お値段以上」がキャッチフレーズのニトリである。ライターとして四半世紀以上もあらゆるものの値段やその仕組みを探求する“値段探偵”を生業としてきた身としては興味を持たざるをえない。聞けば「22期連続増収増益」というからますます好奇心は募る。

こんな場合の私の流儀はまず、現場に行くことだ。

イオン津田沼店内のニトリは、3階の奥にかなり広いスペースを持っていた。14インチのテレビで、「お値段以上」のキャッチフレーズを流している入り口を通り抜けて店内を一巡する。大型家具を扱っていない店なのでGMS(総合スーパー)の寝具売り場の雰囲気だ。並んでいるものはどれも格安。

実際にニトリの製品を買った人の印象はどうなのか。

「キッチン用のラックや小物を利用していますが安くて使い勝手が良く、重宝しています」と話すのは30代前半のキャリアウーマンの女性だ。彼女は、「デザインや色にこだわるときは無印良品やイケアのものを利用しています」とも話していたが。

もう一人、50代の男性。

「ソファベッドを1万2000円で買いましたが、使い心地も良いので満足しています。他の店で同じくらいの出費で買えるのは中古ですね。接客も良かった」

彼は食品スーパーの店長である。同業者の厳しい目で見ても品質も値段のわりには良い、と満足している。「広い店の中に従業員は4、5人。販売管理費の低い効率の良い商売をしていますね」とも話していた。

さて、ニトリとはどんな会社なのだろうか。

「業態としてはSPA(製造小売業)に分類されます。製造から小売りまで自社でリスクを負って手がけるので利益率は非常に高い」と話すのはプリモリサーチジャパンの鈴木孝之代表だ。

(坂本道浩=撮影)

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