弱点を克服する努力をするだけでは成果は上がらない。自分の強みを知り、仕事の中心に据える人こそが爆発的なパフォーマンスを挙げるのだ。

自分の「強み」から最大限の価値を発揮するには

仕事のパフォーマンスを向上させるということは、己の弱みを克服することではないのだろうか。『Go Put Your Strengths to Work: 6 Powerful Steps to Achieve Outstanding Performance』 (2007)の著者、マーカス・バッキンガムによれば、その見解は正しくないようだ。優れたパフォーマンスを発揮する人は、自らの弱みではなく強みを見きわめて成長の土台とし、抜きん出るのだと彼は主張する。現在、バッキンガムは、カリフォルニア州で、強みを引き出すことをベースにしたコンサルティングやトレーニングを提供するマーカス・バッキンガム社を率いている。

では、強みとは具体的にどんなことをいうのか。自分がうまくやれることイコール強みではないと、バッキンガムは言う。「たまたま得意なことは、楽しんでいないかぎり消耗の原因になることがあり、ときに弱みとなってしまう」。