「どんな愛妻家も飲み会で簡単にオトせる」と豪語

今回、既婚男性と不倫経験のある20人のアラサー独身女子に話を聞いた。

「え?」「は?」

彼女たちより少し年上の筆者(アラフォー)にとって、この取材は、まさに衝撃の連続。中でも、もっとも驚かされたことは……。

今どきの独身アラサー女子は、自ら不倫をしながら、「不倫される立場(妻)」の予習もしている!

という事実だ。何という狡猾でしたたかなメンタリティと向学心(笑)。

30歳前後という年齢から、彼女たちは結婚など将来についても真剣に考えてはいる。

だからこそ、独身時代の今、恋愛のうまみを存分に味わう一方で、「もし、将来結婚して夫に浮気されたら、妻(未来の自分)はどんな気持ちになるのか」を想像しつつ、「夫の不倫相手にいかに復讐すればいいか」といった具体的な対策を立てるなど、ちゃっかり人生のお勉強をしていたのである。

20人のアラサー不倫女子への聞き取り調査をざっとご報告しよう。

まず、その8割が「職場不倫」だと言う。「普段から会社でよく顔を合わせる彼とたまたまふたりきりに。そこからなんとなく……」と、地味な始まりが特徴だ。「よく知っている相手だからこその安心感が不倫という罪悪感を消してしまう」(28歳・商社)らしい。

ま、勝手にやってほしいのだが内心眉をしかめたのは、この女性も含め半数以上が「複数回の不倫経験あり」だったことだ。ほとんどの場合、相手は年上既婚男性。多い人では、不倫5回なんていうツワモノもいた。なにゆえ既婚オジサンがいいのか。

「同年代の男子にはない、落ち着きや気配りを彼らは持っている。まぁ、それも奥さんに躾けられて身につけたものなのでしょうけど(苦笑)」(31歳・メーカー)

「彼自身も、家庭生活という泥臭い部分は絶対に見せませんから。余裕のある自分に酔いしれているところがあるみたい」(29歳・IT)

と、その観察力の鋭さたるや……。何かちょっと腹立つ。あんたらベテランかよ。

「平均して2年くらい」の不倫交際の間に、「社内では愛妻家として評判でも、あっけなくこちらからのモーション(飲み会でわざとしなだれかかる、など)で簡単に落ちる」"オス"の生態をじっくり観察しつつも、結局は、「男は不倫相手ではなく妻のもとに帰っていく」という帰巣本能をも身を持って知るんだとか。

さらには、口コミやネット・雑誌から「離婚をせずとも妻は夫の不倫相手に4年間遡ってでも損害賠償を請求できるらしい」という弁護士発の情報まで抜かりなく得ているというではないか。だから、自分の香水の匂いが不倫相手の男性の妻にバレぬよう細心の注意を払ったり、メール送信のタイミングや文面に気を配ったり。

「最初は、びくびくとそんな対処をしている自分を孤独で悲しい存在に思えたこともあったけれど、そういう経験は、将来自分が結婚して夫に浮気されたときの予習になるな、と考える自分もいました」(前出・メーカー)