実はトレンドセッター!?「キラマダム」から目を離すな

「キラキラ」の市場規模は今後ますます拡大します(きっぱり)。

特に、人生も折り返し地点を過ぎたアラフォー以降の女子における「キラキラ」需要は想像以上に大きい。なぜなら、女子たち自身の輝きが徐々に鈍り出すから……。

その現実を補うかのようにキラキラを求め彷徨い始めるというわけです。

例えば、スパンコール付きのTシャツを身に纏い、ネイルアートを施し、カラコンを入れて、浅草橋でスワロフスキーのビーズを買い漁り、スマホケースもキラキラ(かなり重い)。そして食卓では、スパークリングワインの泡に酔いしれる……。

キラキラに目がないアラフィフの女友達は言います。

「キラキラしていれば、それが反射してまぶしい自分に戻れるのではないかと思えることがあるのよ。若かりし頃の自分を少しでもとり戻したい、本当の私はこんなんじゃないのよ、という潜在的な心理が働いているのかもしれないわ」

先日、そんなキラキラ・ウォッチャーである私の目に、あるモノが飛び込んできました。何かって、アラカン(60歳前後)マダムのキラキラと輝く耳元です。仕事柄、多くのマダムにインタビューすることが多く、みんなかなりお若いという事は知っていましたが、これにはびっくり。

えええー、その齢で(おっと失礼)、ピアスいくつあけているの? ダイヤ何個つけているの? それって、もしや「ヤンババ」デビュー?

マダムはショートカットでスリムボディ。エクステも、ネイルも完璧なオシャレな人。どう意地悪目線でみたところで60歳間近には見えない方です。

「それってピアスですか?」

近づいて、じっくり見てもキラキラの正体がよくわからなかったので、思い切って質問してみたら、「違うわよー。耳ツボジュエリーよ」とおっしゃる。

耳ツボジュエリー! 若い子がする「耳ツボダイエット」という言葉は知っていたが、ジュエリーがあるなんて。思わず膝を打ってしまいました。耳には110個ものツボがあるとのことで、そこを用途別に刺激した(例:たるみをとる)とは見せないで、アクセサリーのように見せるとは。さすが、マダム。これぞ東洋と西洋の神秘。

ググッてみると、最近、確かに耳ツボジュエリーなるものが流行している模様。ただ、まだまだ全国区ではない。一般マダムたちの耳には入っていない情報です。

とはいえ、かつていたピップエレキバンがうなじに見え隠れしていたオバサンたちは消滅し、これからはツボを味方に輝く「キラマダム」が間違いなく増えることでしょう。