中はチタン、外はスワロフスキー。ツボに効く、効く!
というわけで、私も体験してみました。リフトアップ、ダイエット、眼精疲労、ストレス解消、小顔などなどいろんなツボにキラキラをつけていただきました。ちょっと欲張りすぎて、直後、顔がぽっぽ熱くなったほどです。
中にはチタンが入っていて、外はスワロフスキー。貼った部分を軽く押すと効くー。ツボに効くー。かなり強力なシールなのでお風呂で、髪をがしがし洗ってもはがれません。しかも2週間くらい保ってしまう。これはいい。シールも意外とリーズナブルに手に入りそう(100粒で2000円~3000円程度)。ツボさえわかれば、耳以外にも使えそうです。
キラキラしている自分がうれしくて、ちょっと自慢げに耳を出していたら、近所の素敵な蕎麦屋のアラカン女将が声をかけてきた。
「あら、それ何? えーっ、耳ツボジュエリーどこでできるの?」
その食いつきたるや、すごい迫力でした。50歳以上のマダムたちの琴線に触れるようで、私が髪をかき上げると、「なにそれ、キラキラ、私もやってみた~い」という方が続々。漫画みたいですね。
ただ今回は、片耳に欲張って8個もつけていただいたので、30代のママ友に、「あら、なにそれ。なんかの宗教?」と笑われてしまいました。あは。
輝きが減少してきた度合いにあわせた方がいいようです。
でも、一度火がついたキラキラ欲は簡単には消えません。確実にアンチエイジング対策になって年下に見られるし、認知症予防にもなる(ような気がする)。
ウソかマコトか、あるマダムがこんなことをおっしゃっていました。
「男女のホルモンの違いで、キラキラしているモノを見る時の目から脳へ伝わる感覚は、男性は弱いけれど、女性はとても強いそうよ」
キラキラを目ざとく獲得していくのは、どうやら、女性の“本能”のようで。
統計によれば、日本女性の約半数(3000万人以上)が50歳以上とのこと。単純計算でこの耳ツボジュエリーをその全員が買ったら、それだけで600億円。女子は何歳になっても気に入ったモノへの出費は惜しまないもの。掘れば、さらなるキラキラ市場の鉱脈はあるに違いありません。