
著者の西岡常一さんは法隆寺などの復興を果たした宮大工です。木の命を生かす技術、木の心を知るための知恵を飛鳥の工人から受け継いだ宮大工。彼らがいかにして伝統的な建築物を造り上げていくかという建築の話なのですが、私は組織論としての気付きを得ました。「堂塔建立の用材は木を買わずに山を買え」という至言からは、組織風土を見極めよ。「木は生育の方位のままに使え」は、人材を活用せよ。
「堂塔の木組みは木の癖で組め」は、チーム力を最大化せよというように。これはあくまでも私の解釈ですが、様々な立場からそれぞれに解釈できると思います。1300年前の先人の知恵には本質を貫く凄みがあると教えてくれます。
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