その人選は正しかったのか

『沖縄・辺野古の抗議船「不屈」からの便り』には、操船する上で辺野古の海がいかに危険かという記述が何度も出てくる。船長として、同乗者の命を守る責任の重さにも触れていた。

産経新聞取材班『偽りの「平和学習」 沖縄・辺野古沖転覆事故の深層』(産経新聞出版)
産経新聞取材班『偽りの「平和学習」 沖縄・辺野古沖転覆事故の深層』(産経新聞出版)

一方で、こんなくだりもある。辺野古沖で海上保安庁の高速艇に追いかけられたある日の、仲間と交わしたSNSのやり取りだ。

「不屈がガンガン爆走しているのをしっかり見ました♪ 笑 あの船に乗ったらヤバい! さすが、金井さん! 笑 と思って見てました―。」
「《金井》(中略)『ヤバい』は『すごくいい! 最高!』のほうのヤバイですよね笑」

金井氏の古くからの知人はこう嘆息した。

「人を乗せる場合は安全が第一。だが彼の場合、結局は楽しければいい、子供を楽しませてあげればいい、そこで終わり。そういう『愛』なんです」

事故で犠牲になった知華さんの父親は、産経新聞の取材に対し「戦争体験を語れる方から別の立場の方へと講師が代わり、大きな節目を迎えても、その人選が正しかったのかを誰も検証しないまま(プログラムが)続けられてきた」と問題点を挙げ、こう指摘した。

「誰がどう引き継ぎ、これからの平和教育をどうするのか。その移行に失敗した例が、同志社国際だと感じています」

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