年齢を重ねて、同じ毎日に不安を覚えたら何をしたらいいか。精神科医のTomyさんは「人間は新しい刺激がない時間のことを短く感じる傾向がある。この感覚を少なくするために、自分で変化を起こすといい」という――。
※本稿は、精神科医Tomy『人生迷子 立ち止まったときの処方箋』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
私が「観覧車理論」と呼ぶもの
年齢を重ねると、体力が落ち、無理がきかなくなりますね。
私も疲れやすくなったり、前よりお酒が飲めなくなったり、夜更かしができなくなったりするようになりました。できることは減っていくのに、人生はまだ続いていく。不安が出てくるのも自然なことです。
この感覚は、決して弱さではありません。
人生のある地点に立った人なら、誰でも感じやすいものです。私はこれを、勝手に「観覧車理論」と呼んでいます。
観覧車に乗ると、最初はどんどん高くなっていきますよね。これと同じように、人生の前半は、「今日の自分より、明日の自分のほうが成長している」という期待を自然に持って生きています。
「今できなくても、そのうちできるようになる」と思えるわけです。
ところが、観覧車の頂点を過ぎると、今度は少しずつ、下りに入ります。すると「明日の自分は、今日の自分より若くはない」という現実が、避けられなくなります。
できることが増える期待よりも、できなくなるかもしれない不安のほうが、目につくようになるのです。

