年を重ねるほどイライラしやすくなっている――そんな「老害」に自分はなっていないか、中高年にとって大きな不安である。仏教の教えをヒントに、悩みに振り回されない「超合理的な考え方」を手に入れよう。

「老害」の正体は「妄想」の押し付け

「若い人たちが遠く見える」「自分は『老害』になっているのではないか」と気にかけている人は大勢いるかもしれません。実際、40代以上のビジネスパーソンと話していると、年を重ねた自分に焦りと不安を感じている人によく出会います。

草薙龍瞬さん
草薙龍瞬 Ryushun Kusanagi
僧侶。中学中退後、大検を経て東京大学法学部卒業。政策シンクタンク勤務等を経て、30代半ばで出家。現在は宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を仕事や人間関係などにわたって伝える活動をしている。『反応しない練習』(KADOKAWA)など著書多数。

しかし、仏教的視点からお伝えできることは、「老害かも」という恐れ自体が「無駄な反応」だということです。老害を気にしても、現実の悩みが解消するわけではありませんよね。別の発想で乗り越える必要があるのです。

そもそも世間で言われる「老害」の正体とは何でしょうか。ひとつは、肥大する妄想が災いして現実が見えなくなること。もうひとつは、人の話を聞けなくなることです。

(構成=佐藤暁子)