平日に睡眠不足を感じたとき、「週末の寝だめ」と「毎日30分早寝」は、どちらが脳にいいのか。「質の良い睡眠」とそのつくり方を知れば、脳の老化に歯止めをかけられる――。

老廃物の処理だけではない睡眠時の「メンテナンス」

睡眠が短いと認知症を発症しやすくなる――。近年、こういった睡眠と認知症の関係を目にすることも多くなったのではないでしょうか。

睡眠は脳の老化に影響する重要な要素です。近年の研究では、「アルツハイマー病の原因物質のアミロイドβが睡眠中に洗い流される」「睡眠が不足するとアミロイドβが蓄積される」といった報告も多数あります。

たしかにアミロイドβの蓄積は認知症のリスクには関わっています。「思考力の低下」「物覚えの悪さ」といった脳機能の老化においてはアミロイドβの蓄積は認知症と関わりますが、睡眠と脳の関係は老廃物の排出だけではありません。睡眠中には記憶の固定化やシナプス強度の調整など、情報処理系のメンテナンスも進みます。その重要な役割の一つが「情報の整理」です。

(構成=本誌編集部)