同じ毎日は「自分で変えられる問題」

たしかに、生活や仕事のリズムは、普通に暮らしていれば、自然と一定になってきますよね。ただ、これは怠けているからでも、向上心がないからでもありません。

人間の脳は、予測可能な状態を好み、習慣化を進める性質があるからです。だから、何もしなければ、毎日が似た形になるのは、ある意味当然なのです。

でもこの問題は、実は簡単に解決できます。同じ毎日になるのが不安なら、自分で「同じ毎日」にならないように工夫すればいいわけです。自分で変えられる問題です。

「でも、なかなか習慣を変えるのは大変……」と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。日常に変化を起こすのは、別に大きな決断でなくてもいいのです。

新しい予定を、1つ入れてみる。行ったことのない場所へ行ってみる。いつもの道ではなく、別の道を歩いてみる。

それだけでも、脳には「新しい刺激」として十分に作用します。何かを始めるときは、「面白くなかったら、やめていいや」くらいの軽さでちょうどいいのです。

もし、これだとちょっと物足りないという方には、たとえばもうちょっと大きな変化も良いでしょう。

スポーツジムに行ってみる。プールに通ってみる。ボルダリングを体験してみる。

始めたからといって、「やりきらなければ」「成果を出さなければ」なんて思う必要はありません。続けることよりも、変化を入れること自体に意味があります。

トレーニングジムで背中を伸ばす女性
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

引っ越しや一人旅で変化を起こす

もっと大きな変化でもいいよという方には、引っ越しなんかもいいかもしれませんね。住む場所が変わると、使うスーパーも、通勤ルートも、よく行く店も、すべてが変わります。これはきっと楽しくてワクワクするはずです。

心理学的にも、生活環境の変化が認知や感情に強い影響を与えることが知られています。

私は持ち家ですし、犬や猫もいて、パートナーと同棲しています。だからなかなか実現できませんが、もし独り身で、身軽な環境だったら「定期的にお気に入りの街を見つけて引っ越す」なんてこと、ぜひやってみたいぐらいです。

私と同じように、「引っ越しは面白そうだけど、環境的に難しい」というのであれば、気ままな一人旅を定期的に行うのでもいいかもしれません。

大切なのは、「変化を待つ」のではなく、自分で変化を起こす側に立つことです。

また、「未来予想図」を作るのも良いかもしれません。

未来予想図には、

・今、やりたいこと
・今、やりたくないこと
・気になっていること

を書いていきます。

「いついつまでに○○したい」という意識を明確に持つと、自然と「次の行動」が見えてくるはずです。それは自然と、環境を変えていくモチベーションになります。

たとえば、いずれやりたい仕事があるのなら、それに近づくために転職を決めたりすることもあるでしょう。子どもを持ちたいのなら婚活をスタートさせるでしょう。

未来予想図の実現のために、勝手に毎日が変化していくはずです。目標を持つこと自体が日々の行動に方向性を与えることは、目標設定理論でも示されています。