飯縄大権現が授けてくれる3つの力
信州・飯縄山を発祥とし、マジカルな呪術秘法のご本尊として篤く拝まれたご本尊は、著しい霊験パワーで知られるさまざまな仏神がキメラ合体したスーパーな習合神でした。「霊氣満山」の文字が掲げられたお山に登り、護摩祈祷のヴァイヴを全身に浴びたのちに拝する飯縄大権現は、相応のインパクトとともに心に刻まれることでしょう。
せっかくですから、このご縁をむだにせず、“推し神仏”として長く心にとどめたい。そんな方に、飯縄大権現との結縁によって得られるであろうマインドセット(心の持ちよう、心構え)を整理してみましょう。
1.不確実な時代を乗り切るスピード感と機動力
五相のひとつカルラ天のルーツは、古代インドの神話に登場する霊鳥ガルーダ。有翼鳥頭人身で、高尾山では飯縄大権現の眷属(随身)である天狗の原像です。乗り物のキツネ(白狐)も飛行自在の能力で知られ、ともに速やかな情報収集能力と機動的な対応力を後押ししてくれるでしょう。
2.多彩な能力をあわせもつマルチスキル
魔除け(不動明王)、悪災除去(カルラ天)、繁栄(ダキニ天)、才能と福徳(弁天)、福徳(聖天)と、さまざまな強みをあわせ持つことで、あらゆる課題に対して即座に適応できる能力をアシストしてくれるでしょう。
3.土壇場でも揺るぎない強い意志と決断力
ベースとなる不動明王は、力ずくで相手を縛り上げ、悪を断つ揺るぎのない(不動の)存在。いざという勝負どころで恐れを退け、決断と実行を促すタフなメンタルで後押ししてくれるでしょう。
山は曼荼羅そのものである
高尾山薬王院の伝承では、今から651年前(永和元年)、俊源という僧が京都の醍醐寺からここ高尾山にたどり着き、山中で修行中に飯縄大権現を感得したといわれます。
感得とは極めて宗教的な表現で、神仏のビジョンを観、またはその本質を直感的に会得したりメッセージを受け取ったりという神秘体験を意味しています。われわれ一般人がそれを追体験するのは難しいのですが、まずは山中の「氣」に浸り、非日常の時間を体験することが、お近づきになる第一歩でしょう。
「私たち真言宗では、山は曼荼羅だといい、山の中に入ることは、すなわち曼荼羅の中に入ることであり、曼荼羅に没入することを意味しています。そして自分自身もその一員であることに気づきなさいと教えています」(高尾山薬王院・上村公昭さん)

