ウナギ消費のピークは土用の丑の日
ウナギといえば「土用の丑の日」。今年の丑の日だった7月26日には、うな重やうな丼を食べた人も多いであろう。今年は中国産をはじめ流通価格が久々に幾分安くなり、飲食店を含む小売り各社、積極的な販売状況で売れ行きも順調だったようだ。
ただ、丑の日を過ぎると売れ行きが落ち込むのが常。東京・豊洲市場の卸会社の担当者は「昨年は7月に2度、丑の日があったが、今年は一度だけ。まだまだ売り込みたいのだが……」と頭を悩ませていた。
8月上旬にはやや過ごしやすい日もあったが、その後は残暑も一層厳しく、夏バテ防止へ例年より安いウナギ消費もそれなりに進んだ。とはいえ、丑の日直前に比べたら、品揃えする蒲焼きの種類や数は少なくなる。
ウナギを店頭に並べれば、少なくとも数日で売り切らなくてはロスにつながってしまう。パック売りする蒲焼きの賞味期限は、冷凍物なら1カ月だが、冷蔵品なら3~4日。鮮魚よりは長いとはいえ、できるだけ早くさばかなければいけない。
しかし消費者の側からすれば、夏場に冷蔵商品を買うのはちょっとした覚悟が必要だ。加工品を含めた魚介は、しっかり鮮度を維持したまま持ち帰らなければならない。場合によっては保冷剤や保冷バッグが要る。
冷蔵庫に入れても、今度は早めに食べなければいけないという“縛り”がかかる。翌日に食べようと思って買ってきたが急な予定変更で食べられず、その後もタイミングを逃して泣く泣く廃棄処分に……と、悔しい思いをした人は少なくないはずだ。
ウナ丼として十分満足な味わい
その点、ドンキが今回発売した蒲焼きは取り扱いが容易だ。筆者のような少々ズボラな人間からすれば、買ったまま放置していても問題ないのはありがたい。パッケージが密封されているのでタレが染み出る心配もなく、そのままカバンに立てて入れて持ち帰れる。
問題はおいしいかどうかだろう。炭火でたれにくぐらせながら、じっくり焼き上げる専門店のウナギ蒲焼きとは違うにせよ、それ以上にがっかりするようなウナギなら長期常温保存のメリットも画期的・ありがたい、とは思えない。
実際に食べてみたところ、「あくまで個人の感想です」と前置きさせてもらうが、余計な気を使わないで済むことに加えて、手軽な値段もあって「ウナ丼として十分満足」というのが筆者の正直な感想だ。

