命を守る行動とは何か

最後に、もう一つ、被災地を歩いて感じたことがある。

取材で「テレビから『命を守る行動を取ってください』と聞こえてきたが、具体的に何をすればいいのかわからなかった」という声を聞いた。

確かに、都市部の水害では、避難所へ移動することだけが安全確保ではない。すでに道路が冠水しているなら、無理に外へ出るより、その場にとどまったり、建物のより高い場所へ移動したりするほうが安全な場合もある。

「命を守る行動を」どう伝えるのか。これは、情報を伝える私たち自身も改めて考えなければならない課題だと思う。

分厚い雨雲が雨を降らせている
写真=iStock.com/Evgeny555
※写真はイメージです

千葉豪雨の教訓

気候変動が進み、過去にない大雨が、今後も各地で起こる可能性がある。そんなとき、雨雲レーダーで「大丈夫」という理由を探すのではなく、キキクルで危険度を見る。そして、目の前の危険や自分が感じた恐怖を軽く扱わず、空振りを恐れずに身を守る。

それが、今回の千葉豪雨の雨雲をリアルタイムで追い続け、実際に被災地を歩いて感じた教訓である。

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