「話題のビジネス書よりも、古典を読むほうが偉い」――そうやって無意識に優劣をつけていないだろうか。平成生まれの美学者・難波優輝さんは、「そもそも、本を読むことってそんなに偉いのか」と問いかける。読書をしているとき、私たちは何を体験しているのか。本書では、マンガや雑誌、楽譜、レシピ本などさまざまな「本」を題材に“読書の哲学”が繰り広げられる。

難波 優輝
難波 優輝(なんば・ゆうき)●1994年、兵庫県生まれ。美学者。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。

難波さんが紹介するのは、「読書とは、本を使って、自分に対する〈パフォーマンス〉をすること」という考え方だ。

たとえば難しい人文書を読むことが楽しいのは、「複雑なパズルを解くようなパフォーマンス」だからだという。

(インタビュー・文=堀田芳恵 写真提供=新潮社)
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