師との約束を果たした

幹部従業員協同組合――。聞き慣れない言葉だ。だが、この一語にこそ、日本企業が抱える問題と『日本買収』の核心が凝縮されている。

「この言葉は私の造語です。戦後の日本企業では内部でのし上がった幹部たちから、社長が選ばれてきました。そして、その社長が後継者を指名する……。株主の議決権を形式にする「仲間」の強い絆。そうした社長人事が何十年も繰り返されてきました。多くの企業を見てきた私の実感を幹部従業員協同組合と表現したのです」

こう語る著者の牛島氏は、M&Aやコーポレートガバナンスなどを数多く手がけてきた団塊世代の弁護士である。

(インタビュー・文=山川 徹 撮影=小西範和)
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