人格否定ではなく「建設的な議論」の可能性を信じたい

「自分の生活を広げていった先にあるのが政治」――そう語るのは、『「“右翼”雑誌」の舞台裏』を上梓した梶原麻衣子さんだ。保守メディアとされる月刊オピニオン誌『WiLL』や『Hanada』の編集に携わってきた。

編集者・ライター。1980年、埼玉県生まれ。中央大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。IT企業勤務後、月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経て、現在はフリーの編集者・ライター。
編集者・ライター。1980年、埼玉県生まれ。中央大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。IT企業勤務後、月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経て、現在はフリーの編集者・ライター。

「オピニオン誌が展開する憲法や安全保障の議論は大所高所の話で、自分には関係ないと思われがちです。でも、そうじゃない。女性がフェミニズムから間接的な恩恵を受けていることに無自覚でいるように、私たちの生活は実は政治によって支えられています」

ビジネスの世界において、政治の話題は忌避されがちだ。個人の生活や人格と密接に結びついており、政治的な意見を表明することで、時には自らの人格を否定される可能性すらあるからだ。しかし、「意見というのは批判を受けなければ建設的に発展させられません」と、梶原氏は全く臆することがない。むしろ、「右翼」とも呼ばれた自分たちの内実が理解されていないことに問題を感じていた。

(文=加藤圭悟(本誌編集部) 撮影=大槻純一)
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