相手の心を動かす人はどんな言葉を使っているか。一般社団法人日本聴き方協会代表理事の松橋良紀さんは「なぜか人の心に残る人は、言葉の『型』ではなく、言葉の『温度』を選んでいる。集団への同調から安心を優先すると、言葉からあなたらしさが消えてしまう」という――。

※本稿は、松橋良紀『誰とでもうまく「話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

オフィスで働く日本人女性の肖像画
写真=iStock.com/lielos
※写真はイメージです

「なんかつまらない人」が多用するフレーズ

「なんかこの人つまんない」

そんなことを感じることはありませんか?

では、つまらないのか、面白いのかの違いはなんだと思いますか?

つまらない人、面白くない人には共通のポイントがあります。それは、凡庸フレーズが多いことです。「正しいけれど、感情が動かない言葉」を乱発しているのです。

どこでも聞こえてくるフレーズは無難ですが、聞く側にはほとんど印象が残りません。一方で、同じ内容を話しても、なぜか人の心に残る人がいます。彼らは、言葉の「型」ではなく、言葉の「温度」を選ぶ人です。

心理学では、人の脳は“慣れ”に非常に敏感だとされています。

聞き慣れた言葉を何度も聞くと、脳はそれを“新しい情報ではない”と判断してスルーします。たとえば、同僚から「頑張ってください!」と言われても、心は動きません。