人間関係を円滑な人は何をしているか。一般社団法人日本聴き方協会代表理事の松橋良紀さんは「自己理解の95%は静かな時間の中で生まれる。人にしがみつかなくて済む自主性を育てるためには、孤独を怖れてはいけない」という――。

※本稿は、松橋良紀『誰とでもうまく「話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

カラフルな手描きのイラスト
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“ちいさな成功の光”を拾い上げる

誰だって一度は、いや何度も、精一杯やった日の夜にこうつぶやいたことがあるはずです。

「こんなんじゃダメだ」「もっとできたはずなのに」「もっと、もっと、もっと――」

その「もっと」の重さに押しつぶされそうになりながら、生きている人が本当に多いのです。

しかし誰とでも話せる人は、自分の失敗を見るのではなく逆の方向を見ています。話せる人は「小さな成功」を見逃しません。心理学でいう「スモール・ウィン」という考え方を身につけています。

「昨日より一回多く、相づちを打てた」
「今日は勇気を出して、自分から話しかけてみた」
「苦手な相手にも、ちゃんと挨拶できた」  

そんな一つひとつの“ちいさな成功の光”を、ちゃんと拾い上げて、心の中にそっと並べていくのです。

心理学者アルバート・バンデューラは、「自分にはできる」という自信は、実際に何かを“やり遂げた経験”から生まれると述べています。小さな成功を積み重ねていくうちに、自己効力感が高まります。つまり、「自分はできる」という感覚が高まっていきます。

つまり、逆に「できなかった」「だめだった」を積み重ねている人は、自分の自信をどんどん削っているようなものです。