同期よりできない焦りから救った上司の言葉
私は、営業会社に転職して3カ月たったものの、同期が売れているのに、自分はまったく成果が出なくて、落ち込んでいたときのことです。上司が声をかけてくれました。
「同期があんなに売れているのに、自分は売れなくて、どうしたらいいのか……」
「大事なのは他の人と比べることではありません。比較すべきは、昨日の自分だけです。昨日に比べてなにか発見や気づきはありましたか? そしたら昨日より成長したわけですよ」
「といっても『なんで自分はこんなにできないんだ!』って自分に怒りしか湧かないんです」
「じゃあ考えてみよう、入社した3カ月前からみたら、だいぶ成長しているでしょう?」
「まあそりゃ、入社時にいろいろわかってきたことがあります」
「そうして昨日の自分より成長しつづけたらどうなりますか?」
その言葉を聞いた瞬間、「それはいつか売れるようになります」と返事をするとともに、涙がこみあげてきました。そして、「同期と比べて売れないことのあせり」という重い荷物を、肩から下ろせた感じがしました。
「よくやったな」と自分に声をかける
それから私は「できなかったこと」ではなく、「昨日よりできたことや新たな気づき」を見るようになりました。そうして続けているうちに、半年後にいきなりいい成績が出始めました。
「昨日よりちょっと勇気を出した」「ほんの少しだけ工夫ができた」
そんな小さな成功が、やがて大きな自信の土台になっていきます。どんなに話が上手な人も、いきなり今の姿になったわけではありません。誰も見ていない場所で、何度も失敗し、何度も落ち込みながら、それでも小さな「できた」を捨てずに積み重ねてきたのです。
だから、どうか今日一日の中にある“小さな光”を探してみてください。自分を責めずに、「よくやったな」と、自分にそっと声をかけてあげてください。
その小さな習慣こそが、いちばん確実で、いちばん優しいスタートラインです。
積み重ねたものは必ず形になって返ってくる!

