意欲を司る前頭葉の老化を予防するにはどうしたらいいか。医師の和田秀樹さんは「前頭葉の老化予防には、想定外の体験を増やすことだ。これを意識することで、スーパーで手に取る食材1つとっても変わってくる」という――。
※本稿は、和田秀樹『脳が若返る思考の自由』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。
新しい体験や冒険が前頭葉の老化予防に効く
もしあなたが仕事にせよ、私生活にせよ、意欲の低下を自覚しているのなら、前頭葉の老化を疑ってもよいかもしれません。
前頭葉の老化を自覚した際にそれを防ぐ方法として、意欲を無理に出すとかは難しいでしょう。アンガーコントロールなどのテクニックは、試す必要があるかもしれません。
それ以上に前頭葉を鍛えると思われるものは、想定外の体験を増やすことです。これが前頭葉を使うことになるからです。
行きつけの店しか行かなくなったとすると、いろいろと新しい店を開拓してみましょう。知らない店に入ると、メニューにしても、店の人とのやりとりにしても新しい体験ができるのですから。
あるいは、いつも話し相手が決まっているような場合だと、新しい習い事を始めたり、新しいボランティアのサークルに入るなりして、ふだんとは違う話し相手を探してみることです。
ふだんとは違う文脈やリアクションを経験すると、前頭葉が刺激されることになります。
同じ著者の本ばかり読む人の場合は、まだ読んだことはないけれど、気になっているタイトルの別の著者の本を試してみるのもいいでしょう。
予想した筋書きとは違う話になっていれば、意外性を体験できるので前頭葉を働かせることになるわけです。
あるいは、スーパーで見たことも食べたこともない食材を見つけたら、それを使って初めての料理にチャレンジするというのもいいでしょう。
レシピを考えたり、調べたり、作ってみたら味が違っていたという体験が、前頭葉を刺激するのです。

