富裕層が多くのお金をかけるポイント

加えて“自分軸”に関する項目でも差がつきました。

書影
株式会社インテージ『なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方』(朝日新書)

“気持ちの良いことや快適なことにはお金をかける”が76.0%(同20.3ポイント高)、“自分を向上させるために時間やお金を使っている”が60.0%(同19.4ポイント高)、“自分の時間を捻出できるものにはお金をかける”が58.0%(同18.3ポイント高)となりました。

快適さや自己成長、時間捻出のため、より多くのお金をかけていることがわかります。

加えて、「超富裕層」との差が著しい項目は、休日の過ごし方でも特徴的であった「ステータス志向」に関する項目でした。

“有名ブランド/メーカーのものを選ぶ”が46.0%(同20.5ポイント高)、“人の持っていないものを身につけたい”が29.0%(同15.6ポイント高)と特徴的でした。

「富裕層」「超富裕層」は豊富な資金を背景に、自分自身の成長を重視した「自分軸」を持ち、養われた選択眼により「こだわり」を持って商品・サービスを選択しています。

また、他者との差異を通じ自分を際立たせる「ステータス志向」を意識した購買行動をとっていることが明らかになりました。

超富裕層の特に際立つ志向とは

富裕層をターゲットとした商品・サービスでは、「自分にぴったり合った生活や、人生を高めてくれる質の高い商品・サービス」と感じてもらえることが大事と考えられます。

富裕層の中でも超富裕層は特にステータス志向が強いため、「選ばれた人だけの/あなただけの特別感」を演出する必要があると言えます。

商品・サービスそのもののステータス性だけでなく、前項で見たような、限定イベント招待や限定付帯サービス、富裕層同士のコミュニティ形成などプロモーション・コミュニケーション上での特別な演出が望まれるでしょう。

しかし、富裕層・超富裕層も吟味・コスパ意識は一般層と同じくらい強い傾向があります。

高付加価値や、特別感のあるサービスでも、富裕層・超富裕層にその価値を感じてもらい、気持ち良くお金を出してもらえる仕組みづくりが大事なのではないでしょうか。

(文=未来共創センター長 濱賢太郎)
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