「富裕層」の夫婦はどのような働き方をしているのか。金融資産1億円以上を保有する3243人を対象にクラスター分析調査をしたインテージによると「世帯年収1500万以上で子どものいる『パワーファミリー』と一般年収層では、働き方に大きな差が見られる」という――。

※本稿は、株式会社インテージ『なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方』(朝日新書)の一部を再編集したものです。

パワーカップル
写真=iStock.com/seven
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富裕層を「消費の価値観」から5つ分ける

前回では、富裕層の実態や休日の過ごし方、購買行動を見てきました。

これら富裕層は、幅広い分野に興味・関心を持ち、「こだわり」「自分軸」「ステータス志向」が強いことがわかりました。

一方、生活者の多様化が進む中、お金や時間の自由度が人一倍高く、決して一様にはなりえない富裕層へのマーケティングを考えるうえでは、「自分軸」が強いからこそタイプ分けをして、よりターゲット像を具体的に描くことが有効となります。

そこで、今回の調査結果を基に、消費行動、価値観の質問を使ってクラスター分析を行いました。以下は富裕層を5つのセグメントに分類した結果です。

図表1のように5つのセグメントを作成しましたが、その中でも特に高額の商品購買やサービス利用につながる特徴的な富裕層3タイプを紹介します。

【図表1】富裕層セグメント
出典=『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』

クラスター分析による“リッチ”5類

①「人の目が気になる、比較リッチ」

全体の21.4%を占める。人からどう見られているのか気になり、人よりワンランク上の生活を望む、積極的に交流を行い、人からセンスが良いと褒められたい層。

②「こだわりが強い、アクティブリッチ」

全体の9.1%を占める。商品・サービス選択にこだわりがあり、自己成長や、エシカル/社会貢献意識も高く、好奇心旺盛でチャレンジ意識の高いアクティブな層。

③「1人の時間を大事にする、プライベートリッチ」

全体の8.4%を占める。物は最低限必要なものがあれば良いと考え、商品・サービス選択へのこだわりは低く、機能で吟味する現実派、1人の時間、家で過ごす時間などプライベートを大事にする層。

このほかに、商品・サービス購入時には、価格に対して見合った価値観があるのかしっかりと吟味をする「余暇重視、しっかりリッチ」23.5%や、堅実な生活を望む「穏やかに暮らす、隠れリッチ」18.1%が存在します。