※本稿は、株式会社インテージ『なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
お金持ち一家のお金のかけどころ
前回述べたように、パワーファミリー(以下パワー層)では、夫婦が協力して家事を行っている実態が見えてきました。
では具体的に、どのような商品を所有し、どのようなサービスを利用して生活しているのか、お金のかけどころを見ていきます。
パワー層と一般層の間で保有率の差が顕著なのは、「ロボット掃除機(23.9ポイント差)」、「ドラム式洗濯乾燥機(21.2ポイント差)」、「食器洗い乾燥機(21.1ポイント差)」でした(図表1)。
夫婦がフルタイムで働き子育てを行うパワー層では、家事を効率化できる(タイパにつながる)商品を多く所有している傾向があることがわかります。
「時間をお金で買う」パワー層
さらに、パワー層へ今後欲しい商品/サービスを聞くと、「ロボット掃除機」8.8%、「自動掃除機能付きトイレ」7.9%、「自動掃除機能付き浴槽」6.7%、「電気調理鍋」6.4%といった省力化/自動化ができる商品や、「掃除代行」7.6%、「家事代行」5.8%といった代行サービスが選ばれていました(図表2)。
家事の負担や時間をさらに短縮できる商品やサービスが望まれていることがわかります。
また、「マッサージ機」7.5%、「美容家電」6.1%など、疲れを軽減し、リラックスするための商品も見られました。
夫婦共働きで収入はあるが、時間が無いパワー層にとって、子どもと触れ合う時間、学びや趣味の時間、睡眠や休息の時間は、かけがえのない価値があるのではないでしょうか。そのために自分たちの時間を創出するための最新家電・設備、代行サービスなどに注目が集まっていると思われます。
「楽をする、手間を省く」の旧来のちょっとサボっているようなネガティブなイメージではなく、「時間をお金で買う」、そしてもっと大事な事に時間を使うというポジティブな考え方がパワー層を中心に今後広がっていくと考えられます。


